AI導入がもっと身近に!!~無料で使える新サービス『e.g.』がすごい!!~

昨年末にリリースされた、AI活用事例の検索プラットフォーム「e.g.(イージー)」をご存知だろうか?

産業・用途・技術の観点から、AIの活用事例を検索することができ、どの企業とどの企業がどういった取組の結果、どういった効果がでたのか簡単に知ることができる無料サービスだ。

今回は、その『e.g.』を開発・リリースした株式会社レッジに取材を行った。

<左>株式会社レッジ 田村 宣太氏 <右>株式会社レッジ 箕部 和也氏

AIをはじめとする最先端技術をなめらかに社会に浸透させるために

編集部:まず業界全体のお話から伺わせてください。AI導入がうまくいかないという声もよく聞くのですが、何が課題なのでしょうか。

AI導入がうまくいかないという際、理由は主に二つあげられます。

一つは、AI開発が今までのシステム開発と大きく違う点です。

一般的なシステム開発では、要件定義・設計を通して完成イメージを共有しながら推進できるのに対し、アルゴリズム開発などのAIプロジェクトではビジネスの現場に実装でき、正しく効果がでるかどうかは実際にやってみないと正しくわからない、そこに導入にあたっての難しさがあります。

これは日本企業の文化でもありますが、効果がわからないものに対して「とりあえずやろう!」とはなりにくい。そのハードルの高さはあると思います。

もう一点は、情報の非対称性です。

AIの発注者側とAIの開発者側に圧倒的な経験・情報値の差があります。さきほどの件と被りますが、今までの開発と違う分、「どうプロジェクトを進めるべきか? 契約はどうするべきか?」−といったノウハウがまだ市場に出ていません。

これもスムーズな導入を妨げている要因になっていると感じています。

両者が歩み寄ることによって解決が図れると思うのですが、現状はできていない印象ですね。

編集部:このような現状に対して、レッジ社ではどのような取り組みを行っていますか?

弊社は『AIをはじめとする最先端技術をなめらかに社会に浸透させる』というミッション掲げています。

前提として、AIは間違いなくブレイクスルーだと思っています。

今後社会やビジネスのあらゆるところに入っていくでしょう。

一方で、現状は情報の偏りがあったり、使いこなすまでのハードルも低くなってきているとはいえ、まだまだ一般の人が使いこなせるようなものではありません。

そこで我々はさまざまなリテラシーの人に、適切なタッチポイントを作ることで、なめらかに社会に浸透させていきたいと思っています。

そのミッションのもとに二つの事業があります。

メディア事業と、データを軸としたコンサルティング事業です。

メディア事業では、AIの最新トレンドや、活用のノウハウなどを発信しています。

やはり新しい技術が社会に浸透していくためには情報が必要です。

さきほど、情報の非対称性の話をさせていただきましたが、正しい情報を発信していくことで、解消できるのではないかと考えています。

コンサルティング事業では、 どのようにデータやAIを活用していくべきなのか? という上流部分から弊社がパートナーとしてプロジェクトを一緒に推進しています。

もちろん情報を発信していくだけでは、社会に技術は浸透していきません。

実際に導入の支援をさせていただくことで、ビジネスでの事例を作っていきます。

開発だけを行う企業が多い中で、我々の特徴は上流部分から一緒に伴走させていただくことです。

場合によっては新規事業の立ち上げからご支援しています。

現在は並行して20社ぐらいの支援をさせていただいていますね 。

編集部:そのミッションと、今回のe.g.のリリースも繋がる部分があるのでしょうか?

もちろんです。

私たちはメディアを持っているので、AIプロジェクトの推進担当者になった方や、これから勉強したい人の声をよく聞くことがあります。

その中でも下記のような相談が非常に多かったんです。

  • AIで何ができるのかわからない。どうやって勉強すればいいですか?
  • 〇〇業界でのAI事例ってどういったものがありますか?
  • どこかいいベンダー知りませんか?

正直、検索がちゃんとできれば解決できるような問題だとは思うのですが、どうしてこういう相談が多いのか、ディスカッションをした結果、私たちは「何がわからないかわからない」のではないかと考えました。

検索も難しいし、方法論も確立されていないので、何から勉強すればいいかもわからない。

そこで、事例を検索できるデータベースがあれば、そういった悩みを解決できるのではないかと考え、開発に着手しました。

AIの勉強の話と解離しているように思っていらっしゃるかもしれないのですが、AIで何ができるかを知るための一番の方法は「とにかく事例を見る」ことだと思っています。

というのも、我々もメディアを運営する中でどんどんAIに対する理解が深まっていますが、それは深掘っていくと、結局AIで何ができるのか抽象的な解が個々人の中でできるからだと思うんですよね。

まさにディープラーニングしているみたいですが(笑)

Open-β版のリリースまでは、着手から半年ほどの期間で行いました。リリース後は事例掲載の依頼を企業様側からいただけてますが、初期は各社交渉しながら事例を収集・掲載したため、なかなか大変でしたね。

編集部:e.g.がどのように活用されることを期待しますか?

AIに興味がある人のファーストステップとして使われることを期待しています。

e.g.とは、ラテン語で「たとえば」や「例」を表すexempli gratiaの略称と、簡単に検索できる意味合いでのeasyを掛け合わせて名付けました。

その思いの通り、事例を簡単に検索していただいてAI導入のいろいろなアイデアを得て欲しいと思います。

たとえば、検索機能を使うことで、自社と近い業界でどのようにAIの利活用が行われているのか容易に知ることができます。

またどの分野でどの技術が多く使われているのかも検索できるので、競合が取り組んでいない領域を 調査のときにも利用できるのではないかと考えています。

e.g.実際の使用画面
AI活用事例の検索プラットフォーム「e.g.」の実際の使用画面

編集部:e.g.の作成にあたって、こだわったポイントはどこでしょうか?

もちろんその名前の通り、どうすれば簡単に操作できるかというUXも拘ったのですが、一番拘ったのは事例のクオリティです。

人力で、いろいろなところに散らばっている事例を集めたのですが、どんな事例でもe.g. に掲載しているわけではないんです。

あらゆるところでAIに関する事例を見ますが、中には「AIを使いました!」ということだけを書いてある事例もあったりします。

僕らは社会への浸透が非常に重要だと思っていて、そういった考えのもと「明確な効果が出ているか?」という観点をe.g.に載せるか載せないかの条件として設けています。

効果が出ている事例を探すのも苦労しましたし、それを一つずつ読みやすい形に編集していく作業も時間が非常にかかった部分です。

また、事例を知って終わりではなく、実際にプロジェクトが進められるように事例から開発企業に問い合わせができるようにもなっています。

そのストーリーの作り方というか、事例を知って終わりじゃないぞというところはレッジっぽいと思いますね。

編集部:今後のe.g.はどのように進化していくのでしょうか?

現在のOpen-β版なのですが、正式版のリリースを2020年の初頭に計画しているところです。

そこでは企業データベースがe.g.の中で見られるようになります。

今までは事例を探した上で、その事例だけでとまってしまっていたものが、どんな企業がその事例を作ったのか、他にどんな事例をやっているのか?というところまで検索できるようになります。

すると、より企業への相談が増えるのかなと考えています。

もちろんその結果達成したいことは、AIの社会浸透です。

編集部:今後のビジョンについて教えてください。

今後も、「AIをはじめとする最先端技術をなめらかに社会に浸透させる」というミッションにこだわってやっていきたいと考えています。

コンサルティング事業では戦略から実行まで、クライアントのAI導入を一気通貫でサポートしていくと同時に、メディア事業ではAI導入の第一歩を踏み出せるような情報を発信していこうと思っています。

もう少しでリリースできると思うのですが、メディアとしては人材教育業のサービスも始める予定です。

AIに興味を持った人が実際に実装できるようになるまでをサポートできると、もっとミッションの達成に近づくのかなと考えています。

※掲載情報は、取材を行った2019年11月時点での情報です。

今回取材させて頂いた株式会社レッジのAI事例検索プラットフォーム「e.g.」のご登録は、こちらから。

e.g.(イージー)|AI活用事例の検索プラットフォーム

国内最大級の事例数を誇る、利用無料のAI活用事例の検索プラットフォームです…

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