Automation Anywhere

Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)とは?価格や使い方についても徹底解説!

Automation Anywhere

コミュニティエディションのリリース、日本語化により、日本国内で大きな注目を集めたAutomation Anywhere(オートメーション・エニウェア)。

ベンダー自体は、米国で2003年に設立された歴史のある会社で、1,600社以上にサービスを提供しています。

日本国内においても、オートメーション・エニウェア・ジャパンは昨年11月にソフトバンク・ビジョン・ファンドから3億米ドル(約340億円)の出資を受け、市場を拡大しています。

本記事では注目度の高いRPAツールであるAutomation Anywhereについて、そもそもAutomation Anywhereとは何か、メリットデメリットから使い方まで、基礎知識を網羅的に解説します!

RPAの全体像について理解したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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RPAとはの写真

Automation Anywhereとは

Automation Anywhereは、文字通りAutomation Anywhere Inc.が提供するRPAツールです。

従来のRPAと自然言語の理解や非構造化データの解析などの知的要素を組み合わせたツールという特徴があります。

Automation Anywhereは、コントロールルームを利用して自動化を行うWebベースの管理システムで、企業向けのエンドツーエンドの営業活動の自動化に長けています。

その他のツールと比較して見てみたい方は、こちらの記事も参考にしてみてもいかがでしょうか。

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RPAツール比較

Automation Anywhereの機能

自動ログイン機能

Automation Anywhereは自動ログイン機能を有しています。

これにより、コンピューターがロックされている場合でも、スケジュールされているタスクを実行することができます。

トリガー機能

Automation Anywhereには、トリガーを設定し、ロボットを実行できる機能がついています。

これにより、例えば「ファイルが保存されたらそれをトリガーにロボットを実行する」などの操作も可能となります。

人間が定期的にフォルダを巡回してロボットを動作することもできますが、その分のリソースがもったいないと言えます。

トリガーを設定することでコストを減らすことができます。

集中管理機能

Automation Anywhereでは、スケジュール実行やライセンス管理、パスワード管理、実行ログ分析などの管理機能を使えます。

また、RBAC、バージョン管理、アクセスログの取得等の管理機能も装備されています。

それだけでなく、追加コンポーネント(IQ Bot・Bot Insight)によってRPA化出来る範囲が格段に広がります。

このようなCognitive・Analytics機能により、Automation Anywhere導入によってデジタルワークフォースを構築することができます。

豊富で開発しやすい機能

レコーディングによる自動化が可能であり、プログラミングレスでロボット開発を行うことができます。

また、コマンドツリーから処理を追加する形で開発ができ、多様な要件に合うロボットを柔軟に開発できます。

一画面の中でかなりのログが見られるようになっているので、改修における

作業効率が高まるのも利点の一つでしょう。

高いセキュリティ

Automation Anywhereは、以下のようなセキュリティ機能を有しています。

  • 資格に基づくアクセス権限の制限
  • RBAC
  • パスワードの暗号化
  • 開発者にパスワードなどを参照させない「Credential Vault」機能
  • 不正アクセスの防止

これらの機能を標準装備していることで、高いセキュリティ水準を保ちつつ導入・開発を行うことができます。

さらに、Automation AnywhereはGDPRに対応したセキュリティシステムを備えています。

通信/保管時のデータ暗号化、監査ログの保持などの機能をもち、金融機関等の高いセキュリティ水準が求められる環境においても安心して利用できます。

Automation Anywhereの使い方

Automation Anywhereの構造

Automation Anywhereは下図のような構造をしており、Control Room、Bot Creator、Bot Runnerの3つで構成されています。

Automation Anywhereの構造

Controll Room

Control Roomは、Automation Anywhereを操作するウェブベースのプラットホームです。

言い換えると、Control RoomはAutomation Anywhereロボットを動かすためのサーバーです。

コントロールルーム以下の4つをコントロールします。

1.ユーザー管理

2.ソース管理

-BotのコードはControl Roomで管理されており、異なるシステム間で簡単にコードを共有することができます。

3.ダッシュボード

-Botの分析結果を表示します。どのくらいの数のロボットが実行されたか、どのくらいのボットがエラーを起こしたかなどの情報を管理します。

4.ライセンス管理

-Automation Anywhereの購入済みライセンスは、Control Roomで設定することができます。

Bot Creator

開発者はデスクトップページのアプリケーションを利用してロボットを作成します。

開発ライセンスは、Control Roomで設定されたライセンスが反映されます。

認証されると、作成したBotのコードはControl Roomに保存されます。

複数人の開発者がここのタスクやBotを作成する場合があり、これらのBotは一度に実行される可能性があります。

Bot Runner

Bot RunnerはBotを実行するためのシステムです。

複数のロボットを同時に実行することができます。

Botは、実行ライセンスさえあれば実行することができます。

Botは実行ログと、正常に動いたかどうかがControll Roomに反映されます。

Bot Insight

Bot Insightは、運用上のインテリジェンスとビジネスインテリジェンスの両方を提供する分析プラットフォームです。

このツールは、システム内のすべてのBotのパフォーマンスの分析結果を表示します。

また、自動化により節約された時間も計算することができます。

つまり、RPAのBIツールとしての機能を持つシステムです。

Bot Farm

Bot FarmはAutomation Anywhere Enterpriseと統合されていて、Bot Farmによって複数のBotを作ることができます。

また、このロボットを他人に貸すこともできます。

Bot Store

Bot Storeはある種のデジタル労働力の市場ということができます。

ビジネスオートメーション用に作られた、非常にたくさんの種類のBotを入手できます。

こうした部品をダウンロードすることによって、いわば車輪の再発明を防ぐことができ、開発の効率が上がります。

中小企業など十分な人数の開発者がいない企業でもRPA導入を行える仕組みとなっています。

Automation Anywhereのボットの種類を理解

Task Bots

Task Botsは、文書管理、人事、クレーム対応、ITサービスなどの様々な分野で、ルール化が可能で繰り返し行われるタスクを自動化するBotです。

つまり一般的な意味でのRPAを指す言葉です。

このロボットを利用し、生産性の即時的な改善、エラー削減、コスト削減などの効果が期待できます。

Meta Bots

Meta Botsは自動化の構成要素です。

Botに対し最小限の変更をするだけで済むように、アプリケーションを更新・変更するように設計されています。

また、そのBotを利用しているプロセスは自動的に変更されます。

IQ Bot

IQ Botsは、機械学習を行うことで自動でタスクを実行する、高度なツールです。

IQ Botsは高度な認知技術を利用して自動化を行います。

また、IQ Botsはスキルとパフォーマンスを向上させながら、コンセプトに基づいて非構造化データを整理できます。

IQ Botにより、人が行う非構造化データの認識と生理のプロセスの80%に対応することができます。

IQ Botは以下のような仕組みを持っています。

認識ーコンピュータビジョン

非構造化コンテンツを認識・分解し、Botが意思決定に関するデータを抽出できるようにします。

理解ー自然言語理解

コンテンツの意味や意図を把握し、意思決定能力を向上させます。

補足ーファジー理論

企業のアプリケーションに対して音声アルゴリズムや曖昧な文字列をマッチングさせ、抽出したデータを検証し補足します。

改善ー機械学習

人間の動作を観察することで学習し、専門知識を得ることで精度をあげ、例外処理を減らします。

Automation Anywhereの特徴

プログラミングスキルが必要ない

Automation Anywhereによるタスク作成はプログラミングレスで開発が可能です。

プログラムを書く代わりに、マウスやキーボードの操作を記録するか、行動ウィザードをポイントしてクリックすることでタスクを作成することができます。

そのため、現場の人が開発を行うことができるという強みがあります。

ヒューマンエラーを防止できる

単純作業というものは、長時間行うと集中力の低下を引き起こしやすいため、人為的なミスが発生してしまうものです。

Task Botsは、定められたルールに基づいて業務を行います。

そのため、人間が業務を行う際に発生する転記ミス等のヒューマンエラーを防止できます。

さらにこうしたヒューマンエラーが起きやすい業務では、社員に対してミスが出来ないというプレッシャーがかかっていることも多く、こうしたプレッシャーを排除してあげることが、大きなモチベーション改善につながることも多いです。

データ伝送を自動化できる

Automation Anywhere導入によってデータ転送を自動化することができます。

これにより、ファイルやアプリケーション間でデータをインポートまたはエクスポートする際に余計な工数を削減することができます。

こうしたシステム間の繋ぎこみの業務時間は得てして単純作業になっていることが多いので、それを自動化することにより得られる業務時間の削減効果は大きいものがあります。

Automation Anywhereマニュアル

Automation Anywhere Enterpriseの強みを、エンドユーザー側と管理側それぞれについて紹介します。

エンドユーザー側の強み

Automation Anywhereのエンドユーザー側への強みは3つあります。

Botを大量に開発できる

Automation Anywhereは、プルダウンやチェックリストで選択するという簡単なUIで動作を設定でき、変数に型の定義がなく迷わなくて済むなど、開発しやすさにこだわっています。

また、1つのコマンドを1行で表したスクリプト形式の開発画面で、Botの全体像を把握しやすく、編集箇所も容易に探し出すことができます

そのため、比較的簡単な操作で開発できるので、Botを大量に展開することが容易になっています。

1つの製品で様々な自動化手法に対応している

Automation Anywhereは自動化の多様な要望に1つのRPA製品で答えられるように、様々な自動化手法に対応しています。

Automation Anywhereの自動化手法
Automation Anywhere社資料より

図の通り、Automation Anywhereは以下の3つの自動化手法に対応しています。

  • Unattended RPA:完全自動化型で無人PCで動作
  • Attended RPA:人間との協業を想定し、ユーザーのPCで動作
  • Cognitive RPA:非構造データにも対応

これらの自動化手法に1つの製品で応えることで、自動化の様々な要望に柔軟に対応できます。

AIによる適用業務の拡大

Automation Anywhereでは、AISense機能が導入できます。

これにより、自動化の対象のUIが変更された際に自動で追随し、エラーを防止することができます。

またAutomation Anywhereは、サードベンダーのAIプラットフォームと連携できます。

これにより、幅広い業務に対応することができるようになっています。

管理側の強み

Automation Anywhereの管理側への強みは3つあります。

多様な環境で動作できる

Automation Anywhereは、物理環境・仮想環境・デスクトップ環境・データセンター・クラウドなど、あらゆる環境で利用することができます。

これによりHADRを構成できるため、重要な業務プロセスも自動化可能となります。

コンプライアンス対策

Automation Anywhereは、セキュリティ・コンプライアンスにおいても強みがあります。

GDPRに対応しており、金融機関でも利用できるだけの高精度なデータ保護システムを保持しています。

また、開発者にパスワードなどを参照させない「Credential Vault」機能や、ロールベースのアクセス制御などの機能を有しています。

このようにAutomation Anywhereはグローバルで認められる水準のコンプライアンス対策を可能としています。

リアルタイム分析が可能

Automation Anywhereには「Bot Insight」という分析プラットフォームが組み込まれています。

これにより組織全体のBotが生み出すビジネス価値を数値化し、リアルタイムで監視することができます。

この管理機能により、ガバナンスが容易となることも、Automation Anywhereの強みと言えます。

デジタルワークフォース プラットフォーム

デジタルワークフォース プラットフォームは、以下の3つの柱によって構成されています。

ロボティックプロセスオートメーション

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、業務プロセスをマニュアル化できるプロセスを自動化します。

Automation Anywhereでは、Task Botsを使うことで、ルール化されたプロセスを自動化できます。

人為的なミスを起こすことがなく、均質的な仕事を24時間行えるデジタルワーカーとして働きます。

これにより、ミス防止、残業時間の削減、単純作業を減らすことでの業務の改善などに貢献します。

コグニティブオートメーション

コグニティブオートメーションとは、非構造化データや不明確なデータの処理方法を人がRPAに教え、プロセスをエンドツーエンドで自動化することのできるBotを導入することです。

コグニティブボットは人の作業から学習した後、自身でプロセスを改善し、動作することができます。

また、意思決定を要する半構造化のプロセスについて、機械学習を利用して処理を行うことが可能です。

これにより、ITリテラシーの高くないユーザーでも、コンピュータービジョン、自然言語理解(NLP)、ファジー理論、機械学習(ML)などの最新のAI技術を使用して、非構造化データの処理をエンドツーエンドで自動化できます。

デジタルワークフォース

デジタルワークフォースアナリティクスは、ボットのデータをリアルタイムで集計し、効果測定を行います。

これにより、デジタルワークフォースの効率と有効性を監視し、ビジネスプロセスの運用効率を定量化することを可能にします。

分析機能はカスタマイズ可能で、多くの分析ニーズに応えることができます。

また、他のBIツールと統合することで、デジタルワークフォースの効果測定において高い柔軟性を発揮します。

サポート体制―A+とは

A+とは、Automation Anywhereが提供するサポート体制です。

以下に列挙するようなサポートをすべて日本語で受けることができるので、非常に内製化しやすい体制が整っていると言えます。

Automation Anywhere University

Automation Anywhere Universityは、Automation Anywhereのオンライントレーニングです。

誰でも無料で包括的なトレーニングと認定コースを利用することができます。

日本語化も行われているので、英語が苦手な方でも簡単に利用することができます。

詳しくは、公式サイトをご覧ください。

ボッダソン

導入済み企業が新部門で導入する際に、Automation Anywhere社の社員が2日間のアイデアソンを開催します。

こちらは無償のサポートとなります。

具体的には、導入予定の部門の担当者が自動化したい業務を提出し、ボッダソンの中でチームごとにロボットを作ります。

Automation Anywhere社のセールスエンジニアが助言をしながら使い方を説明してくれるサービスとなっています。

パートナー経由で導入する場合でも、パートナーを通じて依頼することができます。

出張トレーニング

Automation Anywhereを導入した企業に対し、Automation Anywhere社のトレーナーが訪問し3日間のトレーニングを行います。

こちらは有償のサービスとなっています。

このトレーニングサービスは、内製化の過程でより精度の高いトレーニングを行えるというメリットがあります。

A-People

ユーザー自身で学習したり、開発者同士がナレッジ共有する場として、「A-People」というコミュニティサイトが提供されています。

ユーザーが疑問を投稿し、開発者仲間がそれに回答するというシステムです。

同じ課題を抱えるユーザーを探すことができ、トラブルシューティングを簡単に行うことができます。

また、わからないことがあれば、世界中のユーザーに質問を投げかけることができます。

問い合わせ対応

Automation Anywhereは問い合わせサポートも充実しています。

電話やチャット、オンラインなどで24時間対応の国際サポートに問い合わせることが可能です。

もちろん日本語にも対応しています。

わからないことがあればいつでも問い合わせできるのは、現場にとって大きなメリットといえるでしょう。

Automation Anywhere価格-ライセンス体制

Automation Anywhereのライセンス形態には2種類あります。

Dev License(開発ライセンス)

このライセンスにより、Botを作成、編集、実行することができます

Run License(実行ライセンス)

このライセンスを所有している場合、Botを実行することはできますが、開発・変更することはできません

Automation Anywhere社のサイトには、価格について明記されていません。

価格形態を知りたい方は、Automation Anywhere社に問い合わせてみてください。

ただ、月額 130万3000円 程という情報もあります。

まとめ

Automation Anywhereとは何か。なぜAutomation Anywhereが広まっているのか。特徴や強みは何か。その構造とは。この記事ではAutomation Anywhereについて網羅的に解説してきました。

この記事を読んだ方は、Automation Anywhereに関する基礎知識が身についているはずです。

最大限にその効果を得るために、最適なRPAツールは何か、またどういったプランを使うのがいいか、きちんと考えてみましょう。

Automation Anywhereの導入を検討する際には、導入効果を検証した上で慎重に決断をしてください。

オートメーション・エニーウェアへの取材記事はこちらへ

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