RPAホールディングス

RPAホールディングスとは。その組織形態や実績は?

RPAホールディングス

単純業務を人の代わりに大量かつ高速で行ってくれるRPA。

導入を進める組織が増え、メディアでも度々取り上げられています。

そんなRPA業界に、「RPAホールディングス」という「RPA」を社名に入れた企業があります。

当記事はそんなRPAホールディングスの事業形態・組織構造を説明し、今後についても考察します。

そもそもRPAとは?という方はこちらの記事を参考にしてください。

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RPAホールディングスとは?

RPAホールディングスは、2000年に設立されたRPAカンパニーグループです。

ビジネスプロデュースに特化してきた同社は設立当初、大企業向け新規事業コンサルティングに特化して業績を伸ばしました。

その後2008年、RPAツール「BizRobo!」の提供を開始します。

RPAホールディングスといえば「BizRobo!」をまず連想する方が多いでしょう。

現在、「BizRobo!」は国内最大級の導入規模と実績をもつツールです。

RPAホールディングスは、その「BizRobo!」を軸にRPA関連事業で実績を伸ばし、大きく業務規模・領域を拡大させ、複数の関連企業を持つグループカンパニーにまで成長しました。

現在は医療系求人のアドネットワーク事業にも力を入れています。

高いRPA関連分野での事業シェア・市場自体の成長率と潜在性から、今後も成長を続けていくであろう成長企業と言えます。

まずはRPAホールディングスの業務内容を説明し、そのあとに組織構造を見ていきます。

RPAホールディングスの事業

RPAホールディングスは業務を「ロボットアウトソーシング事業」と「ロボットトランスフォーメーション事業」の2つに大別しています。

この2つの事業を分けて説明します。

RPAホールディングスより

ロボットアウトソーシング事業

ロボットアウトソーシングとはRPAロボットにこれまで人のやっていた単純業務をやらせる事で業務の効率化を図ることです。

国内のRPA市場は、2021年に2018年度の約3倍の1300億円規模になるとされ、さらに現在の導入企業が1割前後なことから残り9割が潜在的顧客対象になりうるとも言われています。

RPAホールディングスの手掛けるBizRobo!は2019年1月時点で導入社数500社を突破していますが、このままシェアを維持していく事ができればさらに導入社数を増やしていくでしょう。

上図にあるように、ロボットアウトソーシング事業の売り上げは、Q3までの累計で比較して、2018年2月期では11.1億円でしたが2019年2月期には23.5億円となっています。

RPAホールディングスが業界シェア率をこのまま維持できれば、今後も成長していく事業でしょう。

RPAホールディングスの発表しているロボットアウトソーシング事業の今後の業務指針は3つあります。

  1. パートナー戦略のさらなる強化によるユーザーベースの拡大
  2. ロボット降雨度かによる既存アカウントにおけるアップセル
  3. Robot As A Serviceの展開による市場機会の拡大

パートナー戦略のさらなる強化によるユーザーベースの拡大

RPAホールディアングスはRPA分野の事業において、

RPAの普及・新規事業開発でSoftBankやコンサルティング会社など多くの企業と提携し、社会課題解決事業ではRPA女子プロジェクト等を動かすなど、多くの事業パートーナーがいます。

BizRobo!をベースにしたSoftBankのSynchRoidは有名ですね。

様々な切り口のパートナーと連携を強化し、直販でないパートナー販売でシェアを拡大させ、東アジア、東南アジア、北米への進出や新規ビジネスへの取り組みも本格化させているようです。

ロボット高度化による既存アカウントにおけるアップセル

RPAホールディングスは2008年からBizRobo!を開発しています。

そのノウハウを生かし、Class2やClass3へとRPAを進化させるために最先端の技術サービスの開発・提供をしていくとしています。

Robot As A Serviceの展開による市場機会の拡大

Robot As A Service構想とは、

自動化されていないバックオフィス業務(仕訳、請求書発行、入退社管理など)にテンプレート化されたRPAを成果保証型で導入

マイクロソフトと連携し、Azure基盤を使ったサービスの追加

クラウドベースのRPAプラットホームを追加

とされています。

このRobot As A Serviceにより従来のRPAに比べて、より簡単かつ低リスクで導入が可能となるそうです。

ロボットトランスフォーメーション事業

ロボットトランスフォーメーションとは「AI・RPAロボットを駆使して、経営のあり方やビジネスプロセス、社会構造を再構築すること」です。

事業の具体例をRPAホールディングスが発表しています。

インターネット運用型広告市場における例です。

インターネット運用型広告市場は、9400億円という巨大市場ながら広告主とメディアの間にエージェンシーがいるという、古いエージェンシー構造が残っています。

エージェンシーは広告掲載管理やレポートの作成を行うのですが、自動管理/集計を行うRPAロボットに業務をほとんど代替させえてしまおうというものです。

ロボットはミスをせず仕事も速いので、広告業界全体の効率化につながります。

ロボットトランスフォーメーション事業は、新規事業的だとも言われ、これは様々なフィールドの様々な既存の体制構造に対してRPA技術を用いた新しい切り口からメスを入れていくためです。

売り上げには先ほどの図あるように、Q3までの累計で比較して、2018年2月期では14.8億円でしたが2019年2月期には33.1億円となっています。

RPAホールディングスはRPA技術力・方法論・低資本を自社の優位性としていますが、豊富な実績による繋がりがあることもロボットトランスフォーメーション事業においても武器と考えられます。

今後も十分に業績を伸ばしていくと言えます。

RPAホールディングスの組織構造

組織面では、

2008年にリーグル株式会社、2012年に株式会社セグメント
2013年に現RPAテクノロジーズ株式会社、2014年にOPEN ASSOCIATES USA, INC.、
2016年にオープンアソシエイツ株式会社
を会社分割により設立、

2017年にはRPAテクノロジー社からRPAエンジニアリング株式会社
を新設分割により設立しています。

さらに、2018年には株式会社ディレクトの全株式を買収し子会社化しました。

これらの結果、現在のRPAホールディングスの関連企業は以下です。

・リーグル株式会社
・株式会社セグメント
・RPAテクノロジーズ株式会社
・OPEN ASSOCIATES USA, INC.
・オープンアソシエイツ株式会社
・RPAエンジニアリング株式会社
・株式会社ディレクト

各関連企業の概要を説明します。

リーグル株式会社

リーグル株式会社はセールスアウトソーシングを目的として会社分割により設立された子会社です。

500社以上のBtoBセールス・マーケティング支援実績を持つセールスクラウドかパニーであり、

HPでは、

・戦略策定力と実行力
・マーケティング・新規営業
・IT・テクノロジー分野での実績

を自社の売りとしています。

資本金は、30,000,000円です。

株式会社セグメント

ウェブマーケティング事業を目的に2012年に会社分割で成立した子会社です。

事業としては、

・日本最大級RPAメディア「RPA BANK」の運営

・日本最大のRPAイベント「デジタルワールド」の開催

・PRESCO (HR市場における広告シェア・取引金額NO.1)

・Marketing Be (業界随一のB2BWEBマーケティングサービス)

などがあげられます。

RPAウェブマーケティング企業として最大級の実績を持った企業といえるでしょう。

RPAテクノロジーズ株式会社

RPAテクノロジーズ株式会社は、2013年に現在のRPAホールディングスからの会社分割により設立された子会社です。

RPAツール「BizRobo!」の開発・普及はもちろん、他企業や大学とRPA・AI・OCR等の分野で共同研究・開発も行うなど、RPA関連分野の様々な領域の業務を行っています。

企業HPの事業内容欄にも

・コンピュータ、その周辺機器及びそのソフトウェアの開発、設計、製造、販売並びに輸出入業務
・情報処理サービス業及び、コンサルタント業務
・情報提供サービス業
・マーケティングリサーチ及び各種情報の収集分析

と記載されています。

RPAの技術的事業を軸に広域な業務を行っているといったイメージです。

資本金は、30,000,000円です。

BizRobo!の導入実績

RPAテクノロジーズ株式会社の看板である「Bizrobo!」について少し説明します。

「BizRobo!」はRPAホールディングスが、アメリカのRPAツール「Kofax RPA」を日本市場向けに発展させたものです。

導入企業数に関していえば、2008年のサービス提供開始から約10年後の2019年1月時点で、ついに500社を突破しました。

省庁や有名企業などで、各組織に沿った「bizrobo!」の導入研究・指導も行っており、今のところ順調に実績を重ねていると言えます。

OPEN ASSOCIATES USA, INC.

最先端テクノロジーの発掘・投資を目的に設立された関連企業です。

日本版のオープンアソシエイツと提供サービス内容は類似しますが、シリコンバレー、上海、東京に支社を持ち、海外事業を視野にした企業といえます。

オープンアソシエイツ株式会社

オープンアソシエイツ株式会社は、2016年にコンサルティング事業部門を会社分割により独立させたRPAホールディングスの子会社です。

HPによると

・研究開発マーケティング
・キーマンアクセス
・人工知能を用いた新規事業開発
・グローバル事業開発
・RPA事業開発
・中国IP事業

を行っているとされています。

具体的には、

・「Keyman Access」
世界の有識者へのアクセスを可能にする事で企業の研究開発をサポートするシステム

・R&D特化型のオウンドメディア運営

・世界を意識しRPA等の先端技術を生かしたコンサルティング事業

等があります。

RPAエンジニアリング株式会社

RPAエンジニアリングを目的にRPAテクノロジーズ株式会社から新設分割により設立された企業です。

不足しがちなRPA人材の育成・派遣を行い、RPAソリューションの提供を行う企業です。

株式会社ディレクト

株式会社ディレクトは2018年にRPAホールディングスが株式を100%取得し子会社化した企業です。

ディレクトはインターネットメディアおよびアドネットワーク事業を運営を運営していて、RPAホールディングスはロボットトランスフォーメーション強化のために子会社化を行なったとしています。

RPAホールディングスは医療系求人のアドネットワーク事業に力を入れていますので、アドネットワークに関するノウハウの強化にもつながるでしょう。

RPAホールディングスの今後

RPA市場は2021年度には現在の3倍の1300億円規模にもなると言われています。

RPAホールディングスは国内のRPA業界で最大級の企業グループであり、海外進出もOPEN ASSOCIATES USA, INC.をはじめとして行なっていることから、今後も活躍が期待できると言えるでしょう。

しかし、近年海外のRPAツールが日本への本格参入を進めていたり、無料RPAツールが出てきていたりしているのもまた事実です。

RPAツール「BizRobo!」やその他のRPA事業がこの流れにどのような対応を見せるのか。

この観点から見ても今後もRPAホールディングスの動向に目が離せません。

また、今回はBizRobo!を提供しているRPAホールディングスに関する記事でしたが、RPAツールは数多く存在します。

各ツールの開設を下の記事でしているので、良ければ参考にしてください。

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