サイボウズ式働き方改革

「サイボウズ式」働き方改革

サイボウズ式働き方改革
サイボウズ式働き方改革

政府が一億総活躍社会を目指して「働き方改革」を促進している中、多くの企業は戸惑いを抱いている。

一方、「働き方改革」をいち早く進め、今や経営者だけでなく多くの社会人や学生から注目を浴びている会社がある。

会社の名は、「サイボウズ株式会社」

彼らは、「働き方改革」の一歩先を進んだ「働き方開拓」を実行している。

一体どのようにこの「開拓」を成功させたのか。

これからの会社のあり方をどう創っていくべきか。

そのヒントを見つけるべく、実際にその会社に勤める伊藤氏(サイボウズ株式会社入社11年目の営業本部所属)講演に取材した。

「働き方改革」への第一歩

働き方改革に至った原点

伊藤氏が入社した2008年当時は、今のサイボウズの雰囲気・環境・働き方とは全く違った。

「飲み会があったとしても次の日は朝9時には絶対に来なさい」「新入社員は朝7時に出社して新聞を読んで共有しなければならない」「出張は日帰りが鉄則。タクシーには乗らない」が基本だったという。

そのことから、「人は入るけど売り上げは上がらない」「全社員300人未満で、離職率は28%という驚異の数字」「毎週どこかで送別会と歓迎会が行われていた」という状況だったと語る伊藤氏。

このような状況から、社員だけでなく会社側も”本当に困っていた”!!!

そこで、代表取締役社長である青野氏は、社員のわがままを聞いて実現することを通じて、『一番大切なのは社員一人一人の幸せ』と気づき、徐々に現在の働き方制度に至るまでの改革に取り組みはじめた。

サイボウズの現在の働き方制度とは

サイボウズ-多様性を受け入れる

______多様性を受け入れる

最近までは、働き方を『9通り』に分け、自分がその中のどこに当てはまるかを宣言し、実行していたという。

しかし、それはあくまでその働き方の中に自分を当てはめるのであって”自分自身の”働き方ではないということから、この『9通り』は廃止された。

そして、現在サイボウズが掲げている『100人いれば100通りの人事制度』が確立していった。

近年、社会では「女性活躍」とよく耳にするが、そもそも男性・女性という分け方が理想的ではない。

一人の人間の個性を大切にして、それを受け入れ、どう活かしていくかということが大切だという。

現在は、社員一人一人がそれぞれの働き方をキントーン(サイボウズ株式会社が提供するクラウド型ツール)上でチームに情報を共有し、お互いの働き方を尊重する仕組みが出来上がった。

サイボウズ-皆が目指す方向に共感し、皆で同じ方向を向いて頑張る

______皆が目指す方向に共感し、皆で同じ方向を向いて頑張る

このことを成功させるためには、①制度②ツール③風土(文化)を共有し、浸透させることが大切だという。

例えば、在宅ワークは子育てや介護をしている社員にとって、とても働きやすい制度ですが、普及しない大きな原因として、「あの人本当に働いているの?」と疑心暗鬼になったり、逆にそう思われたくないから在宅ワークをしたくてもできないということがある。

その解決策として、情報を共有することは必要不可欠だと伊藤氏は語る。

共有することはすなわち、風土の土台を作ることになる。

サイボウズでは、『風土=無意識的にメンバー間で共有されている価値観』としているため、グループウェア上で様々な情報を共有し、組織の壁をなくし、透明化を目指して改革している。

そうすることで、たくさんの制度があっても運用ルールは最小限で運用できるようになる。

サイボウズの公明正大

______公明正大、自立と議論

自立と議論という部分では、具体的には『質問責任と説明責任』が挙げられる。

例えば、経営者は自社の方針について社員に説明する責任があり、その説明に対して社員は質問する責任を負うということだ。

影で「あの人ああ言っているけどそんなことできるわけないよね」のようなやりとりはやめようね、ということを求められる。

このことも、自分の意見を共有するということに繋がる。

「属人化の業務」の働き方改革の成功へのカギ 

記事冒頭での記載の通り、伊藤氏は営業本部所属である。

営業は属人化する業務がどうしても残る。

そこで、サイボウズでは、”チームで営業するスタイル”に変えていき、少しずつその環境を取り入れている最中だと伊藤氏は言う。

その取り組みのひとつとして挙げられるのが、メールワイズ(サイボウズ社が提供するメール共有ツール)での情報共有だ。

属人化の大きな要因である『メール』に目をつけたのだ。

メールワイズは、届いたメールを複数人で共有できるツールなので、欠勤した時に誰かが協力してくれたり、自分が手すきの時にチームのメンバーを助けることができる。

”個人ワーク”から”チームワーク”への移行には、情報共有が必須なのだ。

そして、コメントも残せるので、このツールを通じてコミュニケーションを取ることも可能になったと伊藤氏は語る。

そして、キントーン(上記記載)内で顧客情報なども共有することで、会社に行かないと情報を得られないという問題も解決することができる。

このことは、他の部署でも同じことが言えるだろう。

サイボウズ株式会社・青野社長の決意

社内での改革が成功するための必須条件に、経営者の理解・考えが挙げられる。

サイボウズの代表取締役社長である青野氏の考え・決意がわかる一言がある。

それは、「働き方を変えたいなら、まず経営者が予算達成を諦めろ」という青野氏の言葉だ。

やはり、多くの会社は「予算を達成する」ことが価値観として一番上にあるが、「”働き方改革”を進めなさい」と国が言う以上、そちらも進めないといけない。

そこで、「予算達成も働き方改革も」ではなく、社員一人一人が幸せになるなら、一旦予算を諦めて、そこに徹底的に向き合い、「誰のための会社なのか」ということを考え、価値観の優先度を変える必要があると青野氏は言う。

サイボウズは、結果的に成功し、売り上げも伸びてきている。

しかし、成功するまでに10年かかった。

時間はかかるけれど、その時間は無駄なものではないということをサイボウズの働き方改革が私たちに示してくれている。

では、何から始めるべきなのか

ここまで読み進んできて、「サイボウズだからできたのでは?」「私たちはどうすればいいのか?」という問いかけに対し、伊藤氏は次のように言っている。

「困っているのは現場だから、私たちではなくまずは現場の人たちに聞いてみてください」

そこから現場とのコミュニケーションがさらに頻繁になり、改善に向けての第一歩になることだろう。

ITの力でこれからの”当たり前”を作る~働き方改革のネクストステージ~

サイボウズの働き方改革
サイボウズの働き方改革

『100人いれば100通りの人事制度』からもわかるように、”働き方改革”から一歩進んだ”働き方開拓”という意識のもと、今現在存在しない制度を皆で作っていこうという姿勢が大切なのではないかと考えさせられる。

______今までの”当たり前”を疑い、その”当たり前”の原因をしっかり考え、今現場が必要としている新しい”当たり前”を作っていくことで、社会は変わる。

そして、作った新しい”当たり前”を浸透させるためには、ITの力を借り、どのツールをどこでどのように組み合わせて使えばいいのかということを考えることが、成功へのカギだと伊藤氏は言う。

サイボウズの製品ツールやRPAなどのITの力と協力して、一人一人の幸せのあり方を実現できる働き方を開拓していく時代がやってきたのだ。

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