RPA製造業の実例

【完全版】製造業におけるRPAの活用事例をご紹介!RPA導入の方法や注意点も解説します

RPA製造業の実例

業務改善のツールとして近年大きな注目を浴びているRPA。

銀行や金融機関で次々と導入効果が発表され、大きな話題となりました。

RPAは、金融機関だけでなく幅広い業界で導入されてきています。

この記事では、製造業においてRPAがどのように使えるのかを紹介します。

RPA導入の方法や注意点もあわせて解説しますので、導入を検討している人も是非参考にしてみてください。

また、RPAについて詳しく知りたいかたは、こちらの記事を参考にしてみてはいかがでしょう。

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RPAとはの写真

製造業はRPAを活用しやすい業界

RPAは、ルールや手順を明確に示すことができる業務に向いているツールです。

金融機関に特に向いているといわれているRPAですが、バックオフィス業務が多く存在する製造業でも高い効果を発揮することができます。

例えば、POSデータ集計という業務はルーティンワークであり、RPA導入に向いている業務であったことから、マルコメはPOS業務にSynchRoidというRPAツールを導入しています。

近年急成長しているRPAですが、将来はバックオフィス業務の大半がRPAに置き換えられるといわれています。

大手コンサルティングファームであるマッキンゼー&カンパニーは2025年までに世界で1億人以上のホワイトカラー労働者がRPAに置き換えられるとの予測を出しているほどです。

製造業においても、経理や人事などのバックオフィス業務や、その他RPA導入に向いている様々な業務にRPAを導入することで、大きな効果を期待できます。

AIやRPAによって製造業はどのように変化するのか、こちらの動画を参考にしてみるのもいいでしょう。

製造業でのRPA活用事例のモデル

製造業でのRPA導入対象業務

製造業では、バックオフィス業務以外にもRPAを活用できるシーンがたくさんあります。

製造業において、どのような業務でRPAを活用できるのか見ていきましょう。

RPA×製造業受注

RPA×製造業受注

製造業におけるメーカーの受注処理は、RPAによって自動化することができます。

受注プロセスでRPAを導入できる業務には以下のようなものがあります。

  • Excelファイルで受信した注文データをダウンロードし、基幹システムに転記
  • 注文者に納期を入力した確認メールを送信
  • 出荷依頼を送信
  • 在庫引当(注文を受けた時点で、在庫から注文数を引いた残りの”販売可能在庫数”を把握すること)

導入前の課題

取引先から、ロックをかけたエクセルファイルをメールに添付する形で注文が送られて来るという注文形態を例として話を進めます。

受注の際、ファイルのアンロック、ダウンロード、基幹システムへの転記、プリントアウトなどのいくつものプロセスが必要です。

手順の煩雑さから、メールの見逃しや転記ミスなどの人的ミスが生じやすいという課題があります。

RPAによってできること

注文メールを受信したら、ファイルのアンロックやダウンロード、システムへの転記をRPAで行うことができます。

これにより、ヒューマンエラーが大きく減ります

また、受注作業にかかる人員が減ること、システムで一括して行えることから、受注作業を本社で行えるようになるというメリットもあります。

実際に、信州ハムでは、毎日行っていた20社分の受注データ確認を自動化し、ミスや確認もれの防止を行っています。

RPA×出荷・在庫管理

RPA×出荷・在庫管理

出荷や在庫管理の工程も、RPAを導入することで効率化することができます。

出荷・在庫管理のプロセスにおけるRPAの活用シーンを2つ紹介します。

出荷状況確認の対応

出荷・在庫管理のプロセスでは、得意先からの出荷状況確認にRPAを導入するとができます。

方法は、送り状の発行時に得意先に問い合わせ番号を通知することで、得意先に出荷状況を調べてもらうというものです。

これにより、問い合わせ対応に割いていた工数を削減できます。

また、得意先の利便性も向上するので、顧客満足度の向上にも貢献するというメリットがあります。

生産設備故障時の在庫確認・出荷停止の自動化

生産設備の故障の際にも、RPAを活用するとができます。

IoT(Internet of Things)と組み合わせることで、生産設備の故障をIoTクラウドサービスを通じて事務所に通知することができます。

事務所に通知された故障の情報はRPAによってすぐに処理され、生産管理システムで在庫確認や出荷停止を速やかに行うことができます。

RPA×発注

RPA×発注

RPA導入により、メールでの発注も自動化することができます。

ロボットが基幹システムにアクセスし、発注書を作成し、仕入先に発注書を添付したメールを送信することで、発注の一連の流れはすべて自動化することができます。

RPA×会計処理

会計の処理もRPAによって効率化することができます。

RPAを導入することで、請求書の販売管理システム・会計システムへの登録や、総勘定元帳への転記などの業務を自動化することができます。

これにより、作業時間の削減や、入力・転記ミスなどのヒューマンエラーの防止を行えます。

例えば、マルコメ株式会社では卸先のPOSデータ収集を自動化し、POSデータ収集の業務にかかる時間を70%削減できたと発表しています。

サッポロビールも同様にPOSデータ収集にRPAを導入し、年間約5700時間、金額換算で約1100万円にもなる労働時間削減に成功しました。

東洋経済オンライン

「毎日手作業でデータの大量のダウンロードを行っていて、その時間と労力が大きな課題となっていました」こう語るのは、サッポロ…

また、RPAとAIの統合はすでに始まっています。

例えば、ソフトバンクが提供するSynchRoidは、IBM社のWatsonと連携することで非定型業務の自動化に成功しています。

ここからは、RPAとAIの統合によって自動化が可能となる業務を2つ紹介します。

RPA×請求書発行&報告書作成

営業が顧客から受信したメールを解析し、自動で請求書を作成するという自動化も、RPAとAIの統合により可能になります。

メールは基本的に自然言語で構成されていますが、AIがメールの内容を理解して人工言語に置き換え、RPAロボットに伝達することで、非定型業務を自動化することができます。

また、音声認識技術を使用して録音された営業報告を解析し、報告書を作ることで、営業報告書の作成も同様に自動化可能であると考えられます。

RPA×技術資料作成

RPAとAIを統合することで、技術資料作成などのクリエイティブな領域においても自動化が可能になります。

例えば、BOM(Bill Of Materials:部品表)やQC工程図(製品が生産工程を通して出荷されるまでの各段階で、保証されるべき特性ごとに検査、確認の方法、基準を記載した図)の作成も、RPAとAIを活用すれば可能となります。

製造業でのRPA導入の進め方

こちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

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RPAマニュアル

RPAの導入手順

RPAの導入手順

業務の洗い出し

RPA導入の前に、業務フロー図などを作成することで、現在行われている業務や改善したい業務を文章化します。

これにより、改善すべきポイントが明確になります。

現行の業務を文章化する際は、業務の手順や他の業務との連携、イレギュラーパターンについてもできるだけ網羅して書く必要があります。

問題点の把握

業務の洗い出しで、社内の業務における非効率が可視化され、業務の問題点や解決方法を把握することができます。

これにより、RPAによる効率化の効果も高まります。

対象業務の選定

解決すべき問題点を把握できたら、RPAによる自動化を行う対象業務を決めます。

一度にすべての業務を自動化すると、何か問題点があったときに対応が追い付かなくなる可能性があります。

最初の導入は効果が出やすそうな業務数個に絞り、導入してみると良いでしょう。

また、業務を選定する際は、既存のシステムと導入予定のRPAとの親和性の確認も大切です。

PoCを行う

実際作業してみてわかる課題などもあるので、いきなり全面的に導入するのではなく、まずはトライアルを行いましょう

トライアル用の製品も数多く出されているので、それらを利用してトライアルを行うことで、実際に効率化できる業務を見極めることも重要です。

また、トライアルの利用によりRPAの作業に理解を深めることもできるので、本格導入した際に担当者や現場の混乱を防ぐこともできます。

RPAのツール選定については、こちらのツール比較記事を参考にしてみてはいかがでしょう。

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RPAツール比較

業務効率化のプロジェクトが失敗する主な原因

業務効率化プロジェクトが失敗する要因には、次のようなものがあります。

・RPA導入が目的となってしまい、最終目的が不明確

・課題がきちんと定義されていない

・RPAへの理解不足

・投資対効果を検証していない

これらの課題をクリアし、業務効率化に成功するためには、システム化計画を練る必要があります。

RPA導入の注意点

RPAは、人手で業務を行う場合には起こりえなかったトラブルを引き起こすこともあります。

ここでは、RPA導入の注意点をいくつか紹介します。

誤作動の可能性がある

RPAは定型業務の自動化のためのツールです。

業務のフローの変更やパスワード変更などによってシステムの動作が変更された際に、誤作動を起こすことがあります

既存のシステムの変更の際は、RPA担当者を含め、変更内容を十分に理解する必要があります。

誤作動を防止するためには、RPA導入時に業務フローを細かく可視化することが大切です。

業務の変更の際は、関連するRPAの設定も修正し、誤作動を起こさせないシステム構築が必要になります。

また、万が一の誤作動に対応するためのガバナンス構築も重要です。

情報漏えいのリスクがある

RPAに不正にアクセスされれば、情報漏えいが起きる可能性があります。

RPAにパスワードや顧客情報を管理させていたり、RPAに外部データを取り込ませてたりしている場合、そのデータが漏洩するかもしれません。

RPAと他のシステムを連携している場合、連携させたシステムの情報に被害が及ぶ可能性もあります。

RPA導入に際しては、しっかりとしたセキュリティ対策を講じる必要があります。

業務がブラックボックス化する可能性がある

RPA担当者が異動や退職などにより業務を行えなくなった際に、新しい担当者が業務プロセスを理解できずに業務がブラックボックス化する可能性があります。

業務がブラックボックス化すると、そのプロセスが修正できなくなってしまう可能性もあります。

業務のブラックボックス化を避けるためには、業務のマニュアル化と、RPAを理解できる人材の育成が必要になります。

まとめ

本記事では、製造業でどのようにRPAを活用できるのかとRPA導入方法やリスクについて紹介しました。

製造業はRPA導入により大きな効果を得ることのできる業界です。

製造業でRPA導入を検討している方は、本記事を参考に、うまくRPAを導入・活用してみてください。

また、製造業以外でのRPA導入事例を参考にされたい方は、下に記事を参考にしてみてくださいね。

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