RPA 中小企業

【関係者必見】大企業だけじゃない!中小企業がRPAを導入するために必要なことを事例を交えて徹底解説します!

RPA 中小企業

現在、多くの企業で業務効率化の手段としてRPAが導入されており、数万時間単位の業務時間削減報告を受けることも少なくありません。

金融業界から始まったRPA導入ブームも、働き方改革や生産性の向上を目指して今日では業界を問わず業務の自動化が進んでいます。

しかしながら、そのようなRPAによる業務の自動化の成功事例は、ほとんどが大企業であり、日本の大半を占める中小企業のRPA導入成功事例を聞いたことのある方は少ないのではないでしょうか。

そこで、今回は中小企業を取り巻くRPAの現状を概観し、中小企業がRPAを導入するために必要なことを解説していきます。

中小企業における導入の現状

出典:株式会社MM総研

こちらは株式会社MM総研が調査した、企業規模別のRPAツール利用率です。

ご覧の通り大企業では既に約4割がRPAを導入済みであり、導入を検討している企業も含めると大企業全体の約7割がRPAの導入に前向きという結果が出ています。

しかし、中堅企業・中小企業になるにつれてRPAを導入済み、もしくはRPA導入を検討している企業の割合は減少しています。

そして、従業員が1〜99名の中小企業になると、わずか1.5割程度しかRPAに対して前向きな意見を持っていません。

事実、日本では2014年時点で国内の企業の99.7% が中小企業であるというのが現状です。

そのため、国内でRPAをスケール化し全体の生産性を高めるためにはいかに中小企業にRPAを普及させるかが鍵になってきます。

中小企業にRPA導入が進まない理由

費用の高額さ

RPAツールは基本的に高額であるものが多いです。

実際、多くのツールは最低でも年間で数十万円するものがほとんどであり、高いものになると数千万円する場合もあります。

また、ロボット開発を外注する場合になると更に費用がかかります。

資金力のある大企業であれば導入のための資金を捻出することに困ることは少ないですが、中小企業の場合は資金力に乏しい場合も少なくありません

そのため、失敗した時のリスクまで考えるとRPAを導入することに躊躇してしまう中小企業が多いということです。

投資対効果が悪い

RPAで自動化し易い業務には、以下の三つの特徴があります。

・頻繁に発生する業務
・業務内容にルールがあるような定型的な業務
・PC上で業務が完結する業務

そして大前提としてこのような業務時間が多いか少ないかによって、導入効果の大きさが決まってきます。

大企業では元々の業務量が多いため、業務の種類も多く、RPAで代替しやすい業務も見つかりやすい傾向があります。

さらに、一つの業務をRPA化するにしても、その業務量を横展開できる量が多いので、費用対効果が上がりやすいのです。

しかし、特に規模の大きくない中小企業では一般に業務の種類がそこまでありませんし、横展開できる余地もあまりないのが一般的です。

そのため、投資対効果が現れにくいという問題がありました。

運用・保守面の難しさ

大企業では、社内システムを管理する情報システム部のような部署があるのが一般的です。

しかしながら、社員数の少ない中小企業では情報システム部がない場合も珍しくないです。

そのため社内のITリテラシーが低い社員も多く在籍しており、RPAを導入するための環境整備を行うとなると難しいのではないかと感じてしまいがちです。

更に、野良ロボットという言葉が一般に広まっていることもありRPAは難しいというイメージに拍車をかけてしまっています。

中小企業のRPA導入における課題

中小企業がRPA運用を行うために必要なこと

さて、それでは上記のような中小企業の特徴を踏まえた上で、中小企業だからこそ気をつけるべきRPA導入のポイントを説明していきます。

安価なRPAツールを使う

近年では、デスクトップ型、サーバー型に加えクラウド上で動作するクラウド型RPAが新たに登場してきています。

BizteX cobitやRobotic Crowdに代表されるクラウド型RPAツールは、費用が非常に安く、また導入開始から即日で使用することすらでき、中小企業でも導入がしやすいツールとなっています。

更に、シェア率の高いツールとして知られるUiPathやBizRobo!でもクラウド化が進むなどRPA業界全体としてクラウド化が進んできています。

こうしたベンダー側の努力により、従来は費用面から手が出せなかった大手ツールであっても中小企業が利用しやすい環境になってきています。

業務フローの可視化

RPAの導入が成功するかしないか、それはこの業務フローにかかっています。

業務フローの可視化はなかなかに工数のかかる作業ではありますが、これがあることによって導入効果の高い業務を選定でき、また自社に最も適したRPAツールを効率的に導入することができます。

そのため、結果的にRPAの費用対効果を高めることに繋がります。

RPAの導入担当者の主要業務を社内業務の可視化とすることで、割くべきところに時間を割いたRPA運用体制を構築しましょう。

最近では、中小企業向けの業務フローを整理する安価なソフトやコンサルティング会社があるため、そちらを検討するのも手です。

サポート体制を重視する

さらにツールを選定する中で、一番大事なのがこの部分。

一般的にRPAは簡単であると言われがちですが、ITスキルのない人がすぐに一人でロボットを作成できるのは非常に難しいです。

そのため、研修やサポート体制がしっかりしているベンダーを選定する必要があります。

売って終わりでは無く、導入後の運用まで面倒を見てくれるかどうか、丁寧に検討することが大事です。

ベンダー以外でもRPA研修サービスを提供している企業もあるため、そちらを確認してみることをお勧めします。

中小企業のRPA導入に必要な三要素

中小企業におけるRPA導入事例

それでは、実際の中小企業によるRPA導入事例を紹介していきます。

今回は中小企業のRPA導入事例のみを紹介しますが、RPATIMESでは業界別に合計20件のRPA導入事例をまとめた記事もあります。

もっと多くの事例を見たいと考えられた方はこちらをご覧ください。

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株式会社オカフーズ

株式会社オカフーズは、東京都中央区築地に本社を構える従業員40名強ほどの骨取り切り身の専業メーカーです。

同社にはITを専門として扱う部署がありませんでした。

しかし、自社のシステムとの相性やデスクトップ型RPAを用いてスモールスタートから始めるといった中小企業ならではの工夫を重ねていきました。

その結果、本格的にRPAの導入を行ってからわずか5ヶ月で生産管理に関する業務の自動化に成功しました。

同社では、今後RPAにより年間200時間以上の業務時間削減を見込んでおり、営業部門やマーケティング部門への展開も進めていく方針です。

骨取り、骨なし魚の食べやすい切り身食品メーカーのオカフーズ…

昭和電機株式会社

昭和電機株式会社は大阪府大東市に本社を構える機器メーカーで、産業用の電動送風機は国内シェアの6割に達しており、国内トップのメーカーとなっています。

同社では、2017年より働き方改革の一環として事務系の社員を中心に定時での退社を推奨してきました。

しかしながら、業務量が減ったわけではなかったためなかなか社員の定時退社は上手くいきませんでした。

そこで、同社では業務時間の削減を目指してRPAを導入してまず勤怠管理の自動化から着手しました。

その後、現場へのヒアリングを行いながらRPA化する59の業務を決定し、2018年5月末時点でそのうちの21業務がRPA化されました。

これは、時間換算すると月に140時間の業務時間削減になります。

残りの業務の自動化も完了すると、年間で10,500時間の業務時間削減が見込めるということです。

今後は、余った時間を有効活用して顧客向けのサービスをより充実させていく見通しです。

のぼり屋工房株式会社

のぼり屋工房株式会社は岡山県岡山市に本社を構え、のぼり旗のような店舗の販促品を企画、販売している会社です。

同社では、商品を受発注する業務に携わっている社員の異動により後任を新たに据える必要がありました。

ちょうど同時期に、同社では中期的な目標として「業務の簡素化、効率化、自動化」を掲げていたこともあり従業員が異動などにより欠員した場合でも作業が滞りなく進むようにRPAを導入することを決定しました。

RPAの導入により、1日に人間が行なっていた約3〜4時間分の仕事を自動化することに成功しました。

また、それにより従業員をより効率的に配置することが可能にもなり、全体の作業効率も向上しました。

中小企業向けのおすすめRPA3選

上述した通り、中小企業がRPAを導入する際にネックとなってくるところの一つが費用の問題です。

そのため、どのRPAツールを導入するかという点が非常に重要になってきます。

そこで、ここでは中小企業向けにおすすめできるRPAツールを合計で4つご紹介します。

ツール選定に悩んでいらっしゃる方は是非参考にしてみてください。

BizteX cobit

クラウドRPA BizteX cobit

BixteX cobitは株式会社BixteXが提供しているRPAツールです。

このRPAの最大の特徴はクラウド型であるという点です。

そのため、初期費用や月額の費用が従来のRPAと比較して非常に安く、中小企業でも導入しやすくなっています。

料金形態も3種類に分かれており、自社に合った料金プランを選択することが可能です。

また、申し込みから最短即日で利用を開始できる点もクラウド型ならではの強みです。

RPATIMESではBizteX cobitについてまとめた記事があるので、興味を持たれた方はそちらを参考にしてみてください。

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Biztex

UiPath

UiPathは、RPAプラットフォームのグローバルリーディングカンパニーです。RPAやAIによる業務自動化で働き方改革や…

UiPathはUiPath株式会社が提供しており、国内シェアの高いRPAツールの一つでもあります。

UiPathは日本はもちろん、世界各国での導入実績が豊富であることが特徴です。

料金体系も、1業務のみの導入なら数十万円程度に収まるなど小規模導入が多い中小企業に向いています。

また、無料で利用できるUiPath Community Editionもあり条件を満たせば無料で利用を開始できる場合もあります。

UI(ユーザーインターフェース)も直感的で親しみやすいため、ITスキルのない方でも使いやすくなっています。

また、今後クラウド化を進めていく方針も定めているため、より中小企業でも利用しやすい料金体系になっていくことも考えられます。

UiPathについてもっと知りたいと思われた方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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UiPathとは

BizRobo!

RPA テクノロジーズ株式会社

BizRobo!とはデジタルレイバーと人が協働するためのソリューションや運用サポートを提供する国内実績No1 のRPAサ…

BizRobo!はRPAテクノロジーズ社が提供しているRPAツールであり、こちらも国内シェアの高いツールでもあります。

国内実績No.1を誇るBizRobo!には

  • サーバー/バックグランド型のBizRobo!Basic
  • クラウド型のBizRobo!DX Cloud
  • デスクトップ型のBizRobo!mini

など様々な体系があり、特にBizRobo!DX CloudとBizRobo!miniは、費用面で中小企業でも導入しやすい料金体系となっています。

また、BizRobo!はBizRobo!LAND Communityと呼ばれるBizRobo!ユーザー同士がオンライン上で交流できる場を利用することができ、研修に人手の割きにくい中小企業でも、ユーザー間で気軽に質問することができます。

BizRobo!についてもっと知りたいと思われた方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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BizRobo!とは 価格

中小企業向けRPA導入支援

中小企業が大企業と比較して資金力に劣るという現状から、国が中小企業向けにRPAなどITツールを導入するための資金援助を行なっています。

ここでは、そのうちのいくつかを紹介していきます。

また、こちらの補助金について解説した記事も参考にしてみて下さい。

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RPA 補助金

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者を対象とした業務効率化のためのITツール導入を支援することを目的とした補助金です。

補助金額は

  • A類型が40万円〜150万円未満
  • B類型が150万円〜450万円

となっており、補助率は1/2以下となっております。

IT導入補助金ポータルサイト

令和元年度補正予算「IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)」のポータルサイトです。本事業は、ITツールを…

ものづくり補助金

正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といい、革新的なサービス開発や生産プロセスの改善を目指す中小企業を援助することを目的とした補助金です。

補助金額は

  • 一般型が上限1000万円(但し設備投資必須 補助率2/3)
  • 小規模型が上限500万円(但し設備投資不要 補助率2/3)
  • 高度生産性向上型が上限3000万円(但しIoTや最新モデルに対する設備投資必須 補助率2/3)

となっており、上述したIT導入補助金と比較して補助金額が大きいことが特徴です。

小規模事業者持続化補助金

こちらは小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援することを目的とした補助金です。

具体的な対象者は

  • 商業・サービス業(但し宿泊業・娯楽業を除く)であれば従業員数5名以下
  • サービス業のうち宿泊業・娯楽業であれば従業員数20名以下
  • 製造業その他であれば従業員数20名以下

であり、基本的な補助額の上限は50万円となっています。

中小企業こそRPAを!

RPAは導入・活用に成功すれば、大幅に業務効率を上げてくれます。

一方で、導入のための準備を怠ってしまうと失敗しやすいツールでもあります

導入の投資対効果をシビアに見られ、限られた時間と人材の有効活用が求められる中小企業だからこそ、必要のない業務を大胆に自動化し、事業の効率化に取り組んでみることが非常に大切です。

RPA導入を考えていらっしゃる中小企業の方は、今回の記事を読んで何が必要かをしっかりと分析してみてください。

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