RPA dip

現場開発でスケールするdipの『ハイブリッドRPA』革命

RPA dip

しくじり先生でおなじみのディップ株式会社が、新たに『新・RPA推進方法』をリリースし、世間を騒がせている。

____その推進方法とは、『ハイブリッドRPA』

『ハイブリッドRPA』と聞いて、

「うちの会社でも2ツール使ってるよ」と声が上がるかもしれないが、ディップは一味違う。

なんと使用するツールは4つ。しかも、この4つのツールを現場社員が使いこなし、RPAの全社展開を行っているのだ。

近年、RPA市場は急激に成長を遂げ、大手企業を筆頭に社内への導入が次々に進行している。

RPAツールを社内に導入しようとすると、自社に合うツール選定に時間をかけて吟味し、一つのツールに絞っていくのが一般的である。

ツールの使用は多い企業でも2つ。そんな中、ディップでは新たなRPA推進方法として『4つのハイブリッドRPA』を提唱したのだ。

2018年10月からの9か月間で約10万時間の社内業務を削減。

この『ハイブリッドRPA』を提唱するディップ株式会社に突撃取材を行った。今回は、その実態に迫っていこうと思う。

ディップが語る『ハイブリッドRPA』

『dip Robotics』

RPA 進藤圭氏

所属している「dip Robotics」というのはどのような組織なのでしょうか?

そうですね。うちには「攻めの情シス」と「守りの情シス」というものがありまして。

–なんだかすごいカッコいいですね

まあ、社内で勝手に言っているだけなんですけどね(笑)

「守りの情シス」というのは、皆さんが想像する通りの一般的な情シスのことを指していて、

「攻めの情シス」は社内体制を改善し、社内体制を次のステージに改革していく部署のことを言います。

dip Roboticsは「攻めの情シス」にあたり、RPAなどのソリューションを使って、社内業務改善を推進していく部署にあたります。

『ハイブリッドRPA』とは

dip RPA推進

–単刀直入に『ハイブリッドRPA』とは、どのようなものなのでしょう?

『ハイブリッドRPA』と打ち出しているのですが、実際に組み合わせるのはRPAだけじゃないんですよ。

私たちは、あくまでRPAは業務改革の中での道具の一つとしか考えていなくて、RPA以外にもgasやPython、ASPなどを組み合わせて業務の効率化を行っています。

というより、RPAとかはできる限り使わない方が一番いいんですよ(笑)

–RPAは使用しない方がいい⁉

業務効率化を行っていく上で、なくせる業務はなくし、ソリューションを使用しなくても効率化できるように考え、業務フローを細かく分けていく時に「どうしても効率化できない部分」をRPA化する。

つまり、RPAなどのソリューションに頼る前にそもそもの業務改善が優先ということですね。

dipでは業務効率化はRPAを導入する前からやっているのですが、今まで最適化できなかった部分にRPAで最適化出来ると聞いたから導入しただけで、別にRPAにこだわりはないんです(笑)

–ツールの選定はどのように行ったのでしょう?

『ハイブリッドRPA』では、4つのRPAツールを使用しています。

使用ツールは、「Robotic Crowd」「BizteX cobit」「RocketMouse Pro」「 RPA Express 」ですね。

ツール選定の際に重視したポイントは、『現場社員が使用できること』『コストが低いツール』の2点ですね。

まず、1点目の現場社員が使用できることですが、ディップではロボット作成のためのディレクターもクリエイターも基本的に現場社員が主体となって行っています。

そのため、現場社員が使用できるように、使用面で簡単に設計されているツールであることを重視しました。

2点目のコスト面ですが、一番ここを重視しましたね。

確かに、大型ベンダーが出しているツールは優秀だと思いますが、それ1個に任せるのは不安を感じました。

それこそ導入前に、そういったツール導入の試算したのですが、初めから多くのロボットを作成することを想定していたので、年間2~3000万円かかるという結果が出てしまいました(笑)

さすがにこれはペイすることが難しいと感じ、他ツールでコスパのいい方法はないかと検討し、辿り着いた先が『ハイブリッドRPA』だったんです。

例えるなら、高級料理店の一つよりも、セレクトショップでいくつものって感じですね(笑)

–ツール同士の互換性などはどうクリアしているのでしょうか

こういってはなんですが、そもそも互換性をもたせる気がないんですよね(笑)

一貫したフローを自動化するというより、細かく分けた一つ一つの業務を自動化できるものは行っていくスタンスをとっています。

なので、そもそも互換性などは気にする必要がないんです。

–現場で開発していくメリットはなんでしょう?

確かに現場へのリソースはかかってくるが、こっちで全部負担してしまうとキャパオーバーしてしまいます。

実際にそれで世の中、失敗している企業は多いと思いますね(笑)

そのためディップでは、 dip Roboticsが現場の人が開発しやすい環境構築・整備に集中し、リソースが大きくかかってくるロボット作成を人数の多い現場で分担するように進めていくことで、RPAを全社的に展開していくことが可能となりました。

また、開発には現場の社員だけではなく、インターン生にも協力してもらいながら、ロボット開発を行っています。

国内トップクラスのRPA推進体制

dip RPA

–RPA推進の際に気を付けていることを教えてください。

そうですね。まず、一番気を付けていることはdipでは現場の社員がロボットを作成するので、いかに開発のハードルを下げられるかということです。

工夫している点の一つとしてあるのは、ロボット一つ一つのシナリオをとにかく短くするということですね。

確かに、長いシナリオを作成して優秀なロボットを作成するのもいいと思いますが、変更点が出てきた際に対応するのが難しくなってしまいます。

また、きっちりしたシナリオを作成できる開発者を育成しようとするとそれだけ教育コストもかかってきてしまうため、dipでは短いシナリオを多く作成することで労働時間削減を行っています。

そうすることによって細かい変更にも対応でき、育成コストを抑え、現場社員が開発できるような体制を整えました。

–開発者育成のために工夫している点はありますか?

RPA開発の全社展開を行っているため、開発者を増やしていくための体制にはこだわっていますね。

現場に反感を持たせないよう推進していく前に、RPAを導入することでどのようなリターンがあるのかをきちんと理解してもらう話し合いの場はセッティングしています。

やってほしいことやそれに対するリターンを事前に説明しておくことで、導入に対する反感はなかったと思いますね(笑)

例えばなんですけど、年間で100時間削減できるロボットを作成したとして、一日単位で計算すると長くても1時間とかなんですね。

でも、一日のうちの1時間削減できるって意外と嬉しいことなんですよね!

その一時間があれば、今まで昼休みしか休憩をとることが出来なかった忙しい社員が、昼休み以外に1時間休憩することが可能になるんです(笑)

こういったことは、働いている側からしたらすごいメリットだと思っていて、「なら自分もRPA触ってみようかな」というモチベーションにもつながると思うんです。

そして今話したようなエピソードも、社員が認識できていないと意味がないと思っていて、dipでは『dip RPA Lab.』という社内専用サイトを立ち上げ、RPA運用に対する社員の生の声をインタビュー形式で記事にしています。

dip社内サイト『dip RPA Lab.』
実際の取り挙げられている記事

実際、RPAを触ってみてよかった点や大変だった点を自社サイトを通じて届けることで、現場社員のモチベーションにつなげています。

またこのサイト上では、RPAに対するナレッジコンテンツやRPAの教育動画を作成して、RPA開発者育成を促しています。

このように開発しやすい環境を整備していくことが、全社的にRPAを展開していく大きなカギになっていると感じますね。

-今後の課題などはありますか?

dip RPA

もっとロボット数が増えてきた際の管理かなと思っています。

ただ、そこはすでに行っているのですが、業務や作成したロボットをきちんと可視化していくことでクリアできると思っています。

まあでも、これは個人的に思うことなのですがRPAって別に特別なものではないんですよね。

例えば、ASPを業務に組み込んでいく際に「マニュアルが~」とか「情報リスクを~」とか別に考えないじゃないですか(笑)

でもこれが、RPAやAIになったとたん急にそんな話になってくる。

新しい技術を特別視する必要はなく、必要だから使う。

RPAやAIに限らず、それぞれの適材適所を理解して、それぞれに合った使い方をしていけばいいと思っていますね。

ディップ株式会社概要
社名:ディップ株式会社
代表:代表取締役社長 兼CEO 冨田 英揮
本社:東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
電話:03-5114-1177(代表)
設立:1997年3月
資本:1,085百万円 (2019年2月末現在)
従業員数:1,967名(2019年4月1日現在の正社員)※契約・アルバイト・派遣社員除く
事業内容:求人情報サイト「バイトル」「バイトルNEXT」「はたらこねっと」などの運営、看護師転職支援サービス、他

ディップ株式会社

『バイトル』をはじめとした、アルバイト・派遣・正社員のお仕事情報、看護師の人材紹介サイトを運営するディップ株式会社。あら…

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